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星のカケラ【R18】

第9章 僕の好きな人は……


瑞希side

「実は……ベッドシーンなんですが……全然駄目みたいで……」

「一体どんな演技したんだ?」

「自分じゃよく分からないんですが……尚哉君は真顔じゃ駄目だって言ってました。あと……声も出さなきゃって……」

僕の言葉を聞いて、裕斗君が大きく溜息をついた。
なんで?
そんなに?
そんなに呆れる程ですか!?

「あのさ……逆に俺に抱かれていた時どんな感情だったんだよ。わかるだろ。」

「まぁ……でもそれとはまた違います!あれは裕斗君だからであって!あっ……////」

しまった……
勝手に口から出てしまった。
裕斗君だからって……完全に告白みたいな感じになっちゃった……

「……なるほどな。で、相手が五十嵐だから駄目だと。」

「いや、そんなんじゃなくてですね!えっと……その……////」

「今更訂正しようとしても無駄だ。」

「うっ……////」

最悪だ……
考え直すとか言って……結局僕は裕斗君が好きなんじゃん。
もう……馬鹿だ……

「だったら1回やってみるか。」

「へ?!やるって!?え?!////」

「撮影中は五十嵐だと思うが、それを俺と思って演技すればいいだろ。その時に俺の事思い出すようにやっとけばなんとかなると思うが?」

「いやいやいや!!ただ、あなたがやりたいだけですよね?!ちょっ!まっ!////」

やっぱりこの人メチャクチャだ!
何考えてんの?!ほんとに!
ほんとにやる気だし!!

「もう分かりました!!分かりましたから!待ってください!!////」

「?」

裕斗君の動きが止まった。

「あくまでも演技ですから……その……入れるのはやめて下さい。触るだけ……////」

裕斗君が僕を見ながら首を傾げる。

「始めからそのつもりだが……?もしかして期待したのか?」

な!?
やっぱこの人嫌いだ!!

「してないです!!」

「……それは残念だな。」
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