第9章 僕の好きな人は……
瑞希side
「えっと……場面はキスしながら押し倒されてそのまましちゃうっていうシーンなんですけど……」
裕斗君が顎に手を当てながら台本を黙読している。
「だいたい分かった。俺は理性ぶっ壊れて瑞希を襲う五十嵐の役やればいいんだな。」
「もっと言い方変えれないんですか?」
「とっととやるぞ。」
「えっまっ!?ん////」
裕斗君は台本を投げ捨てて僕に深くキスをした。
ほんとにするなんて……
「はっ……瑞希、抱きしめろ……嫌がってちゃ駄目だろ。」
「……は、はい……////」
僕はゆっくり裕斗君に腕を回し抱きしめた。
そして、頭の角度を変えて自らキスをした。
すごく熱くて……
ヌルヌルして……
少しずつ裕斗君が服を脱がしていき、ベッドに押し倒される。
ビックリして、キスをやめてしまい裕斗君と目が合う。
その顔は少し寂しそうで……でも嬉しそうな表情で……
久しぶりにこんな事してるから?
僕も少し嬉しいかも。
「瑞希……やめるな……続けろ……」
「は、はい////」
僕は裕斗君の言う通りキスをして首元に腕を回した。