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星のカケラ【R18】

第9章 僕の好きな人は……


瑞希side

「あ、それで何の話……」

「瑞希君、五十嵐さん、撮影入りまーす!」

尋ねようとしてスタッフさんに呼ばれた。

「後でね。行こうか。」

「あ、はい。」

五十嵐さんについて行く。

告白シーンからだったよね。
懐かしいな……ドラマの台本読みの時、裕斗君に手伝って貰ったっけ?

何だろ……演技なのに、本当に告白してるみたいで緊張する。
目の前には五十嵐さんがいるはずなのに裕斗君が重なる。
裕斗君……好きだよ。
でも……どうしたらいいか分からない。






「カット!!OK!」

「一旦休憩入りまーす!」

本番1発合格!!
よかったぁ!!
あの緊張感には流石に耐えられなかった。

「瑞希君すごいね!!本当に告白されてる気分だった!」

「あ、ありがとうございます////」

裕斗君思い描いて演技したなんて言えない。

「えっと……次は……」

「ベッドシーンだよ(笑)」

「そうでしたっけ!?わぁぁ!緊張する!!」

てか、ベッドシーンどうしたらいいか分かんないよ!
その前にはキスまでしなくちゃいけないのに……

確か内容は……
R指定サスペンス映画で……
五十嵐さんが先生役で僕が生徒役……
告白された相手が我慢できなくって、ホテル行って……
って感じだった様な……

「瑞希君はされるままでいてよ。俺が引っ張るから。」

「え!?////」

「だって、俺の台本に『野心剥き出しって感じで』って書いてあるから、瑞希君は抵抗できないってことでしょ?だったら俺に任せたままでいいから。」

「あ……はい////」

よく考えたら今してる話って結構恥ずかしい。

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