第9章 僕の好きな人は……
瑞希side
今日も疲れたな……
最近、ちゃんと寝れてない。
ベッドに入ってもなかなか寝付けず、結局3時間位しか寝れてない。
くままで出てきたし……
何とかメイクで隠せるけど……
そろそろ青山さんに怒られるな。
今現在もベッドに入って1時間近く経った。
裕斗君、珍しく遅いな……
今日は流石にご飯食べに行ってるのかな。
寝ないと……明日は朝から演奏合わせるんだ。
玄関が開く音が聞こえた。
裕斗君だ。
皆、もう寝てるから静かに部屋まで歩いてるんだ。
凄く飛びつきたい気分だけど……裕斗君も疲れてるだろうから我慢しよ。
ガチャ……
?
扉が開いた。
裕斗君が入って来た。
「……お疲れ様、裕斗君。」
「……みず……き……」
「うっわぁぁ!////」
裕斗君がベッドの前まで来て倒れてきた。
慌てて受け止めたから頭打たずに済んだ。
「あっぶな……って酒臭!え?!裕斗君飲んだの?!」
飲まないでって言ったのに……
僕の事言ってないよね……怖いなぁ……
「みずき……」
廊下を走る3人の足音が聞こえた。
「瑞希!?」
「す……「わぁぁぁ!!?なんですか?!////」」
「なにがあっ……た?裕斗?」
裕斗君がキスしようとして来て「好き」という前に口を塞いだ。
自分の心臓が爆発しそうなくらいドクドクいってる。
真広君を中心に圭君はバッドを隼也君は携帯を持った状態で駆けつけてきた。
「な、何でもないですから圭君はバッド下ろしてください!!隼也君も警察呼ばなくていいですから!!」
圭君がバッドを下ろし、隼也君は携帯を直した。
「だいたい何でそんな装備……」
「何かに襲われてるのかと思って……」
……は?
「だって瑞希可愛いからぁ!」
圭君が頬にすりすりしながら言う。
「いや……そんなんじゃないですから。」
今更だけど……僕の周り、過保護の人多い気がする……