第2章 NEW START!
……ん?
酒くさっ!!
もしかして酔ってる!?
裕斗さんの体は力が抜けどんどん倒れてくる。
お、重っ……
もしかして寝てる!?
嘘……どーしよ……
このまま抜け出して誰か呼びに行くのもいいけど、アイドルに傷なんて付けたらいけないし。
結局そのまま一緒に倒れ込んでしまった。
「んぅ!」
いってぇ……
動けないし……
「あ!祐くん!瑞希!こんな所で……」
圭さん!良かった!助けてもらえる!
え……何でそんな目で……
「なにやってんの?」
何か勘違いされてる?!
「ち、違うんです!急に裕斗さんが!////」
「裕斗!」
真広さんと隼也さんも駆けつけてきた。
「酔ってるみたいで……寝ちゃって……」
「……何か言ってなかった?」
隼也さんが裕斗さんを抱えながら僕に尋ねる。
「いいえ……」
「そう……ならいいけど。ほら裕斗起きて。飲み過ぎ。」
「あ?あぁ……ごめん……」
大丈夫かな?
隼也さんが裕斗さんを連れて行った。
圭さんもその後ろを追う。
真広さんは僕の横に立ったままだった。
「瑞希……驚いた?」
「えぇ……まぁ////」
「あいつさ、普段酒飲まないんだけど……思い出しちまったのかな。6年前の事。」
「6年前?」
「うん。詳しくは俺の口からは言えねぇんだけどな(笑)」
ちょっと困った笑顔で話す。
「……忘れたくても忘れる事が出来ねぇんだよ、俺ら。けど、あいつは特に。6年前から裕斗は変わった。本当の笑顔を出さなくなった。相談も無しに一人で考え込んで……裕斗がさ、瑞希に『無理だ』って言ってただろ?」
「……はい。」
「あれさ、多分瑞希の事思ってだと思う。同じ思いをして欲しくない……繰り返さない様にしたいから……裕斗、酷い事言う奴だけど本当はそれもその人の事思って言ってるんだと思うからさ、気にすんなよ。もうお前もStarPieceのメンバーだ。仲良くしてやってくれ。」
「……はい……」
僕、本当に上手くやっていけるかな……
裕斗さんも心配だし。
でも……やるって決めたからやらないと……