第9章 僕の好きな人は……
瑞希side
はぁ……疲れたぁ……
どうやったら圭君みたいにかっこよく踊れるかな……
汗を垂らしながら大の字に倒れる。
「瑞希。」
「あっ、裕斗君。お疲れ様。」
「お前もな。」
裕斗君が飲み物をくれた。
冷えていて美味しい。
「早かったね、終わるの。真広君とか隼也君は夜中に帰ってくるのに。」
「瑞希に1秒でも長く会いたいから。飲みを断って来た。」
「う、嬉しいけど……////」
声が裏返ってしまった。
「共演者の方とはもっと仲良くした方がいいよ。明日も撮影でしょ?明日は夜ご飯一緒に食べてきなよ。僕も明日は仕事で遅いから。」
「そうか……わかった。」
裕斗君、初めの頃に比べると少し素直になった。
まぁ、心配性なのは変わらないけど。