第8章 恋人らしい事
顔に眩しい光が当たり目が覚める。
僕の部屋じゃない……
あのまま寝ちゃったのかな。
腰の痛みが前回より酷くて立てないくらいだった。
お腹も痛い。
扉が開き裕斗君がお茶を持って来た。
「おはよう。体大丈夫か?」
「おはよう。ちょっとお腹と腰が痛いかな。」
「……ごめん、ちょっとやりすぎた。」
そう言ってベッドに座り込む僕の隣に座り暖かいお茶をくれた。
「いいよ。裕斗君の言う事を聞かなかった僕が悪いから。僕こそ信じなくてごめん。」
裕斗君がくれたお茶をひと口飲み体を温める。
よく考えたら今裸……
「どうした?顔が赤いぞ?」
「うっ……いや……昨日の事思い出して恥ずかしくなっちゃった……////」
「そんな事ねぇよ。可愛かった。」
僕を抱きしめて耳元で囁く。
擽ったい。
また顔が赤くなる。
「仕事だろ?朝ご飯作ってるから服着て下に来い。」
「皆は?」
「昨日から収録行ってる。昼頃帰ってくるらしい。」
「そっか、ありがとう。」
あれ……何か本当の恋人同士みたい……
それが嬉しくて自然と笑みが零れる。
やっと恋人らしい事できたかも。