第8章 恋人らしい事
大輝side
飯を食って瑞希を起こそうと部屋に戻った。
久しぶりに遊んだ気がする。
チョコも喜んでもらえた。
瑞希が眠る隣に座り、髪を撫でる。
柔らかい。
昔からよく頭を撫でてたけど、本当にサラサラしてる。
女の子みたいに。
こんなにぐっすり寝て……やっぱり普段寝れてねぇんじゃないか?
仕事が休みでも学校来て、しっかり勉強して帰るし。
ドラムの練習とかしてるし。
休みの日ぐらいちゃんと休めよな。
どうせ、ダンスの練習とか歌の練習とかもしてるんだろ。
「瑞希……そろそろ起きろ。」
「んー……」
また眠ってしまった。
相当疲れてるんだろ。
ほんと……可愛すぎ……
無防備すぎるだろ。
腹見えてるし……
俺はお前の事が好きなんだよ。
こんな格好で寝られたら理性なんて保てるかよ。
駄目なのは分かってる。
何度も諦めようとした。
諦めていた……はずだった。
けど……流石に我慢出来ねぇよ。
「早く気づけ……////」
俺はもう投げやりになって、瑞希にキスしていた。
それだけじゃ足りなくて、服を脱がせ首筋や腹にも唇を当てていた。
ここまでされたら、鈍感な瑞希でも気づくだろう。
瑞希は寝ながらも感じているのか、声を漏らしていた。