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星のカケラ【R18】

第8章 恋人らしい事


「そう言えば映画の打ち合わせって言ってたな。何の役?」

「え、知らない。」

「は?!いや、内容聞いてから話進めていくんじゃないのか?!」

「まぁ、普通はそうなんだろうけど……僕はどんな役でも挑戦したいから即OKしちゃった。」

「けど、一応確認しとけよ……お前ってほんとにほっとけないよな。危なかっしいって言うか、何ていうか。どんどん弟みたいに思えて来る。」

僕達はテスト1日目が終わり途中まで一緒に帰っていた。
僕の帰る家は遠くなったのにそれでも大輝は「時間がなかなか作れないから」って言って遠回りしてくれる。

「ここまででいいよ。ありがと。」

「おう。明日も頑張ろうな!」

大輝が手を振りながら帰っていく。
僕も大輝が見えなくなるまで見送り、家に帰る。
家に帰ったら、昼ご飯食べてダンス練習しないと。


「ただいまー。」

「お、瑞希!おかえり!テストどうだったか?」

真広君が階段を降りながら話しかけてくる。

「まぁ、いつも通りって感じです。そんなに難しい所は無かったですし。」

「そっか。お疲れ。この後昼飯食べてダンス練習するんだろ?」

「はい。」

「1つ聞いておきたいんだけど。瑞希って何か楽器弾けるか?」

真広君が資料を見ながら尋ねてくる。

「楽器ですか?……うーん、得意では無いですけど前に従兄弟からドラム教えてもらいました。」

「ドラム!?いいね!よし、じゃ決定!」

「え!?決定って何がですか?!」

「今度のライブは生演奏入れようと考えててさ。」

「え!てことは僕ドラムですか!?無理ですよ!」

「大丈夫!まだ期間あるから!」

期間があっても生演奏は……それにドラムって……
僕が間違えたら全員が……

「じゃ、よろしく!」

「無茶ですよ……」

でも、変えてもらえそうにないし……
練習しよ……
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