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透明な声に、色彩を

第2章 第1話


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「えっ…と…」


「………?」


ひきとめてしまったものの、何を話せば良いのやら…


「あっ、えっと、き、黄緑色が好きなんですか?」


ようやく絞り出した質問に対し、
彼女はくすり、と笑った


うわ、そうだよな、いきなり黄緑色好きなんですか?なんて聞かれたら笑うしかないよな、うん。


また黄緑色のメモ帳を取り出し、さらさらと書いていく




『緑系の色は好きですよ』



ふわり、微笑みながら俺の目を見る


そういえば、この子はよく目を見つめるな……

俺は、いつの間にか緊張が解けていたのか、
彼女と気軽に話していた


「そ、そうなんだ。
俺も、緑好きなんだ」



目を見ながら話を聞いてくれるから、
なんでも話せそうになる



「俺、斉藤壮馬って言います。
声優を、やってます」


『声優さん、ですか!凄いですね!
私は、春之優愛と言います。
斉藤さん……と呼べばいいでしょうか?」

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