第2章 第1話
食器を洗い終えると、2人でベランダへと出た。
もうすぐで3時になろうとする時間。
まだまだ真っ暗だ。
そういえば今日の仕事は午前中だったなーと思い出した。
…そういえば
「ねえ、優愛さんってさ、大学行ってるの?」
こくりと頷き、サラサラとペンを走らせた。
『美術系の大学に行っています。』
………え
「美大!?え、じゃあすごい頭いいんじゃん!こんな時間まで大丈夫なの!?」
そして、申し訳なさそうに紙を見せてきた
『結構、眠いです…』
ですよね!
「帰ろう!今すぐ!早く帰って寝な!」
すると、少し寂しそうな顔をして、またペンを走らせ、俺に見せた。
「こんなに楽しかったの、久しぶりだったから…帰りたく、なかったんです」
ああ、もう。
可愛すぎる
「…そーいや俺も午前中、仕事なんだよねー」
すると焦って俺に紙を見せた
『壮馬さんこそ寝なきゃダメじゃないですか!!』
「じゃあ一緒に寝る?」
え、と固まってしまった優愛さん。
まあ、冗談だったんだけどね
「冗談だよ!……明日、一緒に家でよっか」
冗談と知り、安心したのか残念だったのかなんとも言えない微妙な顔をして、こくりと頷いた。
その後、優愛さんをお風呂に入れ、ベッドで寝るように促し、自分も風呂に入って梅ちゃんが座ってるソファに横になって寝た。
途中、何回も寝る場所を変わると言ってきた優愛さんを無視して。