• テキストサイズ

透明な声に、色彩を

第2章 第1話


食器を洗い終えると、2人でベランダへと出た。


もうすぐで3時になろうとする時間。
まだまだ真っ暗だ。



そういえば今日の仕事は午前中だったなーと思い出した。


…そういえば

「ねえ、優愛さんってさ、大学行ってるの?」

こくりと頷き、サラサラとペンを走らせた。


『美術系の大学に行っています。』




………え




「美大!?え、じゃあすごい頭いいんじゃん!こんな時間まで大丈夫なの!?」


そして、申し訳なさそうに紙を見せてきた


『結構、眠いです…』


ですよね!


「帰ろう!今すぐ!早く帰って寝な!」




すると、少し寂しそうな顔をして、またペンを走らせ、俺に見せた。



「こんなに楽しかったの、久しぶりだったから…帰りたく、なかったんです」



ああ、もう。
可愛すぎる



「…そーいや俺も午前中、仕事なんだよねー」


すると焦って俺に紙を見せた


『壮馬さんこそ寝なきゃダメじゃないですか!!』


「じゃあ一緒に寝る?」



え、と固まってしまった優愛さん。

まあ、冗談だったんだけどね



「冗談だよ!……明日、一緒に家でよっか」



冗談と知り、安心したのか残念だったのかなんとも言えない微妙な顔をして、こくりと頷いた。




その後、優愛さんをお風呂に入れ、ベッドで寝るように促し、自分も風呂に入って梅ちゃんが座ってるソファに横になって寝た。






途中、何回も寝る場所を変わると言ってきた優愛さんを無視して。





/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp