第25章 学校なんて青春の塊さねー。
ガチャ・・ガチャガチャー
ドンドンー
「おい!開けろよ!」
ガンッガンッー
新「まったく。ドアを蹴るなんて躾がなってないねぇ。」
ため息を吐き、理奈を下ろすと鍵を開ける。
「ったく。只でさえ面倒なのに鍵なんか掛けんじゃねぇよ。」
後頭部を掻きながら中へと入ってくる。
憲剛「よっ!」
理奈に手を軽く挙げる。
理奈「憲剛っ!」
憲剛に近付くと後ろに隠れ、ギュッとしがみつく。
憲剛「なっ!おい?」
背中にピタリと顔を付けて理奈の顔を見れない。
新はその姿を見てクスクス笑う。
新「理奈にゃんには刺激が強かったかな?」
本を持ち表紙を憲剛にも見せる。
憲剛「お前もなんて本読んでんだ。ってか理奈に見せるなよ。」
憲剛がうんざりして目を覆う。
憲剛「ほら。行くぞ。休憩時間になったら厄介だ。」
そのまま不便そうに歩き出す。
新「また明日ね♪」
ヒラヒラと理奈に手を振る。
パタンー
先程まで賑やかだった理事長室が静まり返る。暫くしてから
新「・・・さて。」
1番上の引き出しから霊符を何枚か取り出すと。
新「先程の教師。・・始末しなければ。」
新が理事長室を後にした。