第25章 学校なんて青春の塊さねー。
新「まだ2時限目だよ?まだまだあるからね。」
理奈「マジか。・・・トイレ。」
新「行っておいで。あっ。それは外していきたまえ。目立つからね。」
新が自分の腕を指差し、装備を外すよう促す。
装備を外し理事長室を出ると、とぼとぼ歩きだした。
生徒もけっこう居る様で廊下も賑わっている。
理奈(トイレどこだよ。)
歩き回って探す。がなかなか見つからない。
とんとん-
肩をたたかれ振り替えるとそこには数人の男の子が居た。
生徒「ねぇねぇ。初めて見る顔だね。クラスどこ?」
気付けば回りを囲まれている。
理奈「どこだろうねぇ。それよりトイレどこ?」
それ位では動じない。
生徒「番号交換してくれたら教えてあげるよ。」
にこにこ笑いながら携帯を取り出し、強調させるように軽く振る。
理奈「携帯なんてな。繋がんなけりゃ、意味ない訳よ。」
しゃがんで払い蹴りをすれば全員がふっ飛んだ。
理奈「で、トイレどこ?」
倒れた生徒に聞けば
生徒「あっちっス。」
ピクピクしながらも指をさし教えてくれた。
が。目立ち過ぎた。
「おい!そこのお前!何やってる!」
教員らしき人物がこちらへ来る。
理奈「トイレの場所聞いただけなのに。」
うんざりする。
教員「お前見かけない顔だな。校則も破りやがって・・・どこのクラスだ!」
理奈「なにそのナンパ流行ってんの?」
先程聞いたセリフに悪態を吐く。
教員「なっ!先生をからかうのもいい加減にしろよ!着いてこい!指導してやる!」
どんどんと人気の無い機材室が並ぶ通路へと入っていく。
通路は広いが誰も通らないせいか少し埃っぽい。
理奈(説教か。次の授業・・無理だな。)
そうこうしている内にチャイムが鳴る。
理奈「あっ!!トイレ!」
廊下から少し曲がった奥にトイレを見つける。
理奈「トイレ行ってくる!」
教員「そう言って逃げる訳じゃないだろうな!?」
トイレへとズカズカ入ってくる。
理奈「違うって!マジだよ!出てって!」
流石に焦る。しかし教師も引き下がらない。
教員「なら見せてみろ!」
個室のドアの開閉部分にもたれ掛かり、閉めることも自分が出ることも出来ない。
理奈もそろそろ限界だ。