第24章 だから~体術嫌いって言ったじゃぁぁぁん!
「りぃ~なぁ~!!」
どたばたと音がしたかと思うと
スパンー
次は凄く大きな音を立てて客間の障子が開かれる
理奈「なななな?何!?」
急いで飛び起きると
理奈「げふぅっ!!」
小夜が飛び付いてきた。
お陰でもう一度布団に横になっている。
小夜「理奈っ!いつまで寝てるの!?早く起きないと今日から学校でしょ?!」
理奈の胸ぐらを掴みがくがくと振り回す。
士門「こら。ちい子!逆に起きれないだろう?」
小夜「はぁい。」
渋々理奈の上から降りる。
理奈「永遠に眠らされるかと思った。」
パジャマの襟元を直す。
士門「今聞いた通り今日から学校だ。新さんから制服を預かっている。着替えたら昨日食事をした広間にこい。」
ビニールに包装された制服を理奈に渡すと行ってしまった。
小夜「じゃぁ後でね。」
軽く手を振ると小夜も行ってしまった。
理奈「制服か。・・来たことねぇな。」
学校も制服も城に読んでいた為理奈には無縁だった。
初めて通した感想は
理奈「スカート長っ!ネクタイ邪魔っ!何より暑っ!」
そう言うと制服を手に士門の部屋へと入る。
理奈「あった!」
ジョキンー
スカートを一刀両断。シャツの1番上のボタンも毟りとってしまった。
理奈「まぁ良い。これで了承しよう。」
食事場所へと急ぐ。と。
士門「なっ!?」
驚いた上自分の額に手を当て下を向く。
士門「お前。・・・切っただろう。」
理奈「?うん。」
士門「・・・すまない。制服の仕立てを頼む。」
近くに居た女の使用人に頼む。
使用人「分かりました。理奈様。こちらへ。」
部屋に戻され、スカートの切りっぱなしになっていた部分を手際良く直す。
理奈「ねぇ。1つ聞いていい?」
猪坂「はい。なんなりと。」
理奈「下着やら何やら用意してもらってとってもありがたいんだけど・・・どうしてこんなにセクシー?」
その問いに顔を赤らめる。
猪坂「恵治様のご指示で・・その。お世継ぎにも関わるからと・・・。」
理奈「・・奴か・・。」
拳を握る。
使用人「ふふふっ。恵治様はとても優しい方でいらっしゃいますから。・・出来ましたよ。」
理奈「ありがとう。」
綺麗に裾上げされたスカートを受けとる。