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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第24章 だから~体術嫌いって言ったじゃぁぁぁん!


小夜「理奈っ!」

小夜は気付かなかったのか理奈を見付けると視線を下へとさげる。

理奈「おいでおいで!」

にこりと笑い小夜に手招きする。

小夜「じゃっ、・・じゃぁ。」

恐る恐る理奈へと近付く。隣に座り体を洗い始める。
が、緊張しているようだ。

理奈「んな、捕って喰わんよ。」

苦笑いする。

小夜「・・・。理奈の守護霊、12人も居たわ。仙人よ?あと、体の中に悪霊らしきものも。」

理奈「・・・妲己だねぇ。」

ため息を吐く理奈におずおずと聞く。

小夜「どうして平気なの?私より大きな呪力なのよ?しかも、私も途中で気を失っちゃったし・・・小兄様も全然教えてくださらないし・・・。一体何があったの?」

不安そうな顔でこちらを見る。

理奈「それがだね。うちも記憶がないから分からん。うちも気ぃ失ってたっぽい。」

あははと誤魔化すように話す理奈に残念そうに。

小夜「・・そう。」

淋しそうに呟くように返事を返す。
それを見てため息を吐くと

理奈「あのおっさん達が妲己を体に封印してるからさ、うちの呪力も一緒に使っちゃうんだと。だから無いのと一緒。」

二人で並んで風呂に入る。

理奈「ところでタトゥーすげぇ入ってんね。うちの師匠も凄かったけどさ、小夜ちゃんもなかなか。」

小夜「・・・これは呪力を抑えるための物なの。・・・呪力が強すぎるせいで長く生きられないのよ。だから理奈の事知りたかったのに。」

理奈「それはすまんね。うちも強制的に生かされている身分なもんで、よく知らんのよ。・・・早死にと不老不死か・・・。」

ため息を軽く吐くと小夜の頭を抱き寄せる。

理奈「どっちも辛いな・・・。」

空を仰げば満月が二人を見下ろしていた。
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