第24章 だから~体術嫌いって言ったじゃぁぁぁん!
「・・・な・・きろ」
理奈「んー。うるさ」
眉をしかめる。
「おい!起きろ‼」
肩を揺すられ目を開けると士門が身支度を整えこちらを見ていた。
理奈「おはよ・・・。」
目を擦る
士門「あれから一時間だ。お前はよく寝るな。」
起きたのを確認すると顔を反らす。理奈も先程のことを思いだし気まずい。
理奈「って?あれ?」
自分を見ればきちんと服を着せられ恵治も居なくなっていた。
理奈「服着てる。」
士門「その・・さすがに裸では風邪曳くからな。・・着替えさせた。あと、無理させて悪かったな。・・恵治様の件は予想外だった。」
こちらを見ない士門。顔が未だに紅いのを見れば士門が着替えさせてくれたのだろう。
士門「もう夜だ。そろそろ夕飯の準備が出来た筈だし行くぞ。着いてこい。」
大広間に通されると豪華な食事が待っていた。
二人分の食事が用意され、後ろの方には使用人が何かあった時のためずらりと立っている。
こんな空間は久々だ。緊張する。
士門「食事が終わったら基礎能力、体力を測定する。それは目立つ。・・使うなよ。」
ちらりと目で装備を見て合図する。使用人には分からない。
理奈「ええ~?だるうぃ。」
体力が回復していない理奈には辛い。
士門「良いから。文句を言うな。」
バタバタと終わらせると玄関から出て数百メートルの場所にある開けた場所へとでる。
理奈「うーん。気持ちいいとこ。」
街灯が数ヶ所に高台。暗いが海風も合間って気持ちが良い。大きく背伸びする。
士門「さて。今回はここで跳躍力、打撃力、応用力、反射力、守備力、的中力、持久力を主に見る。」
理奈「で?何すんの?」
頭の後ろで手を組む。
士門「簡単だ。」
士門が構える
士門「かかってこい。」
理奈「簡単で助かりましたっ。」
ニヤリと笑い構えると士門に突っ込んでいった。