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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第4章 やっぱり逃げ切れませぬ。


理奈「・・・ん。」

目を擦りながら起きあがる。
真っ白の部屋に窓がぽつりとあり、中央にベッド。椅子が1脚。病院だろうか?

理奈「病院・・・?」

ぽつりと呟くと。

士門「・・・ここは陰陽連支部だ。・・・漸く目が覚めたか?」

椅子に足を組んで座っていた士門が立ち上がる。

理奈「あー、天使君。・・・ちゅうことは結局捕まった的な感じか。」

頭の後ろに手を回しもう一度横になる。

士門「天使?変な言い回しは止めろ。」

理奈「だって名前知らないもん。」

天井をぼーっと見つめながら言い返す。

士門「俺は斑鳩士門だ。・・・変な名前で呼ばないでくれ。・・また逃げるなよ?」

まぁ、無理だと思うがな。と付け加え外へと出ていった。
ちらりと周りに目をやり、手を横に出すとすぐに手がぶつかる。起き上がり確認すると、どうやらベッドには透明で四角い壁が分厚く覆っているようだ。

理奈「やっぱりなぁ~。」

そう言い項垂れる。服以外全て取り除かれていた。

理奈「・・・寝よ。」

もそもそと布団を被る。

ーと

有馬「グッモーニンッ!!」

バタバタと部屋へと入ってくる。

理奈「はいはぁい。もーにんもーにん。」

有馬「そんな面倒くさがらないでよ~。」

苦笑いをする。

理奈「・・・で?なんで連れ戻した訳さ?天井の事は謝るけど危害は加えてないし皆を敵に回す気はないの!それとも・・・大事なペットやっつけちゃった?」

有馬「僕が聞きたいのはそんなことじゃないさ~僕が聞きたいのは禍野でのこと。君が浄化したのか?土地を。」

声に真剣さが増す。

理奈「あそこ禍野ってとこなんだ・・・そうだよ?だって襲われたくないし。浄化すれば一定期間は光が消えるまで入れないよ」

有馬「何故言い切れる?」

理奈「前もモンスターって似た生き物とずっと闘ってたし、似たような感じだったしね。」

有馬「・・・もう一度聞くが、君は何者だい?何の目的があってここに来たんだ?」

理奈「あ~も~!質問が多いなぁ。・・・うちは召喚士・・・だった!」

有馬「?」

理奈「そう。・・・召喚士だったのよ。詳しくは見習いね。召喚士の師匠に拾われて、これでも優等生してたのよ。召還獣やガードと共に旅をし、究極召喚をし、シンと闘い死ぬ。それが教え。」

壁の下方面を見つめ話す。
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