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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第3章 捕獲!!・・なんてさせません


理奈「・・・疲れた・・・もうマジックポイントなんて使い果たしたし。でも陰気くさいしどこも荒野だし・・・え~。面倒くさい。寝たい。」

ぐったりと項垂れながらも腰に差してあった15センチ程の錫杖を手に取ると警棒の様に伸ばしながらぶつぶつと文句を呟く。

「・・・さて。自分が寝れる範囲か。」

1度深々とお辞儀をするとゆっくりと舞を踊り始める。これから2時間。舞踊り謳う。
疲れてる体には辛いが次また敵に襲われないよう、自分が休めるよう大事なことだった。


― 一方 地上捜索中の士門は ―


士門「見失ったーーー!!」

顔を隠ししゃがみこむ。
民家の屋根が邪魔をし上空から捜せない事もあり歩いて捜索していたが見当たらない。
しかし取り逃がしましたでは済まされない。

士門「禍野に連れていかれたか?」

開門符を取り出そうとしたとき

「~♪~♪~♪」

携帯が鳴る。

ーピッ

士門「ーはい。」

有馬「もしも~し♪有馬だよ~♪」

上機嫌な有馬の声が聞こえてくる。

有馬「どうだい?あの子は見付かったかい?」

士門「いえ。なかなかすばしっこくて。今から禍野を捜しにいくところです。」

有馬「そっか~。じゃぁ丁度良かった。禍野に異変が起きていてね。そこにあの子も居ると思うんだけど・・・必ず連れて帰るように。その羽は飾りじゃないよね?」

士門「・・・」

後半の声の威圧感に声が出ない。

有馬「じゃあ、よろしくね~♪」

そう言うとプツリと一方的に切れた。

士門「・・・はぁ。」

ため息を付くと禍野へと入っていった。


ー 一方 禍野 では ー


理奈「・・・疲・・れた。」

ぐったりとその場に倒れこむ。
理奈を中心に50m程丸くその土地は浄化され所々に小さな花が咲いていた。

理奈「スー・・・スー・・・」

すぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。

暫くすると

士門「なんだここは!?こいつが・・やったのか・・・?」

理奈を見つけると同時に驚く。警戒しながら中へと入ると優しい暖かさが周りを包んでいた。

士門「・・・おい。・・・おい!」

体を揺するが一向に起きる気配がない。

士門「・・・はぁ。」

またため息を付くと理奈を抱き抱え禍野を後にした。
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