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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第23章 酒は呑んでも呑まれるな!


士門「だからこそ甘えるな。ほら。走るぞ。」

理奈「うぇ~い。」

ゆっくりとだが走り出した。

理奈「はぁはぁはぁはぁっ・・・どこが近いんじゃぁ!!」

士門「近いだろう?」

理奈「軽く5キロは走っただろがい!!殺す気か!」

士門「これ位で根を挙げられても困るがな。」

士門の息は全然乱れてない。

士門「着いたぞ。入れ。」

大きな家へと通される。

理奈「豪邸やぁ。」

キョロキョロと見渡す。
門から玄関までの距離も長い。

士門「今日は俺の客人で通している。お前の事は十二天将と有馬様そしてちい子以外には内密になっている。素性はばらすな。」

小声で言うと

「ただ今戻りました。」

玄関の戸を開く。

理奈「言われなくとも。・・・お邪魔しまぁす。」

バタバタと使用人らしき人が集まり出迎える。

「士門帰ったか!」

使用人が列を裂くとガタイの良い男とシュッとした男が現れる。

士門「峯治様。恵治様。ただ今戻りました。」

深々と頭を下げる。
理奈の頭も士門ぐっと押し下げさせる。

峯治「わしの事はお父さんと呼べと言っておるだろう!」

恵治「俺もお兄さんと呼べと伝えたはずだ!」

二人とも顔に怒りマークが付いている。

士門「はい。すみません。」

士門がたじたじだ。
ウケる。

士門「今日お伝えしていた理奈です。よろしくお願いします。」

理奈「こんばんわ。お邪魔します~。」

峯治「君が理奈か。士門から聞いた。こいつが誰かを連れてくる事事態ないからな。寛いで行ってくれ。」

恵治「理奈ちゃん、こんばんわ。それにしても可愛いねぇ。本土から着たのかい?疲れただろう?どうだい?今夜俺の部屋に泊まらないか?」

手の甲にキスをする。

士門「けっ・・恵治様!」

恵治「冗談冗談♪でも付き合ってる訳ではないんだろう?」

士門「付き合ってなど!」

士門の顔が赤くなっていく。

恵治「じゃあ・・・『恵治!二人を困らせるんじゃない!!』」

諦めの悪い恵治に峯治からの喝が飛ぶ。

恵治「おぉ、怖。じゃぁ、ゆっくりしていってね。」

理奈と視線を合わせじっと見つめながら伝えると行ってしまった。
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