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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第23章 酒は呑んでも呑まれるな!


士門「今日は俺の家だ。ほら。それほど遠くないし走って行くぞ。」

それを聞いた理奈は勘九郎にぎゅっと抱きつく。

理奈「勘九郎~!なんかしごかれそうだよ~!!折檻やぁ!」

勘九郎にしがみつく。

士門「こら!離れろ!」

理奈の体を引っ張る。

理奈「だって!走るの嫌やぁ。」

勘九郎「理奈。士門におんぶしてもらえば良いんじゃないっスかね?」

士門「なっ!?」

理奈「んじゃ楽!」

パッと手を離し、

理奈「士門置いてくよ~?」

先にラウンジへと向かえば士門と勘九郎の二人になる。

士門「貴方にしては物分かりが良い。」

勘九郎「・・有馬様の逆鱗に触れてお目付け役を外されたくないだけっスよ。」

ポケットに手を突っ込む。

士門「理奈の事・・・。俺も諦めませんから。」

勘九郎「へぇ。君もっスか。・・どうやらライバルは多い様っスね。ただ、これだけ懐いているのを引き離すのは難しいんじゃないっスか?」

士門「体力面での向上は俺が任されました。挽回します。・・・では。」

頭を下げると理奈の元へと走って行った。
それを見送るとがしゃがしゃと頭を掻きイライラを抑える。
ため息を付くと自宅へ戻る為準備を整え始めた。



理奈「遅い~!!」

ラウンジで待っていた理奈が士門を見付けると頬を膨らませた。

士門「悪かったな。」

理奈に微笑みかける。

理奈「じゃっ!よろしくっ!」

手を拡げるが

士門「甘えるな。」

スッと通り過ぎ外へと出てしまった。

理奈「楽出来ないじゃん!!」

士門「体力面の向上係は俺だからな。」

理奈「なんだそれ?」

士門「今日連絡がきた。」

理奈も仕方なく外へと出て二人で歩き出す。

士門「学業は新さん。呪力の基礎は清弦さん。戦闘応用は天馬。結界術は憲剛さん。監視・サポートは勘九郎さんが担当する。」

理奈「なんか、ハードスケジュールになりそう。」

士門「だろうな。それに禍野へも出向く。いつ居なくなるか解らないからな。スピード勝負だ。」

理奈「怠すぎる~。やっぱりおんぶ~。」
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