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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第23章 酒は呑んでも呑まれるな!


理奈「・・・。」

一応目は覚めたが未だに先程の事情のせいで微睡んでいる。意識はあるが目が開かない。

理奈「ん~。」

股に違和感を覚えそっと手を持っていった瞬間、体が覚醒し、目をカッと見開く

理奈「!!?」

目を開けば近距離で勘九郎の眠る顔が目に入る。
そして固まった。自分でも顔が真っ赤になっていくのが分かる。

勘九郎「ん。・・・おはよっス。」

ふわぁとあくびをしながら理奈の頬を撫でる。
理奈は相変わらず口をパクパクさせ、顔を真っ赤にしている。

勘九郎「ん?どうかしたんスか?」

理奈「しっ・・・下!」

勘九郎「ああ。具合が良かったもんで、つい。」

そう言うとズルリと理奈の中から自分の物を引き抜く。

理奈「なんでこんな・・・」

勘九郎「だって理奈が言ったんスよ?挿れるのは良いって。抜くのは嫌だって。」

理奈「それは注射の話っ!まったく・・・」

勘九郎「ははははっ。理奈はおもしろいスね。飽きないっス。」

ケラケラ笑う。こう笑われると怒る気持ちがだんだんと薄れ、ため息を付いた。

勘九郎「さて。検査はまだまだあるっスよ。他の人の回診もあるし、巻きで終らすっス。」

理奈「ええ~!!」


次々と検査を受ける。幸いCTやレントゲン等痛いものはなく、夕方には検査は終わった。



勘九郎「お疲れ様っス。」

理奈「つ・・・疲れた。」

ぐったりと診察室のベッドに横たわる。

勘九郎「おやおや、もうへばったんスか?」

苦笑いしながらカルテを片付ける。

理奈「検査ありすぎ~。」

勘九郎を恨めしそうに見るとポンポンと頭を優しく叩かれる。

勘九郎「まぁまぁ。検査は終わったんだし。・・・それと呪力の検査も兼ねて今日は斑鳩家に泊まる事になってるっス。」

理奈が寝るベッドの端に座ると天井を憂鬱そうに仰ぎ見る。

理奈「結局また検査じゃんかよぉ。」

勘九郎「本当はうちに泊まって欲しかったんスけどねぇ。有馬様の指示なんで・・・。」

そんな話をしているとコンコンコンー

「斑鳩士門です。理奈を迎えに来ました。」

ドアの外から声がする。
ダルそうにゆっくりと勘九郎が戸を開く。

勘九郎「お早いお迎えっスねぇ。・・理奈。おいで。」

渋々立ち上がり、二人の元へと行く。
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