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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第3章 捕獲!!・・なんてさせません


理奈「・・・さぁてマジックポイントもぅ無いし・・・。あと小さい魔法2・3発ってとこかな?・・・秘策はありけり!!」

ちらりと士門を見るがまだ遥か遠く。落下するスピードの方が早い。

理奈(まだ・・・もう少し・・・)

じっと地面を見つめながら機会を待つ。

理奈「今。・・・トルネド」

地面の間に対流が起き、小さな竜巻ができる。
激突する寸前ふわりと優しく体が浮き上がる。
そして・・・

理奈「いててててて!!痛い痛い痛い痛い!!」

竜巻によって切り傷が体に沢山出来た。

理奈「いって~。・・まぁこんくらいで済んで良かった。死ぬよりは良いな。・・・隠れよ。」

そろそろ着くはず、逃げなければ。
少し離れた裏路地に身を潜め目を閉じ深呼吸をすると気配を消す。
気配の消しかたはユフィが教えてくれた。

あははは・・・

ふいに聞こえた笑い声に目を閉じたまま暫く回りの気配を探ってみるが一切感じられない。
理奈(気のせいか・・・)

そう思いゆっくりと目を開くと・・・

理奈「・・・なんだここ?」

廃れ朽ち果てた家。赤黒く染まる土地。荒廃した世界が続いていた。

理奈「異動した感覚は全然なかったんだけど・・・」

キョロキョロと回りを見渡す。

理奈「・・・来る!!」

斜め上に飛び上がると地面から勢い良く腕が飛び出す。

「あははは!!」

別方向から聞こえた声の方を向くと目がえぐりとられボサボサの髪そして大きな巨体が口を開けている。

理奈「・・・なんだモンスターか。でもマジ勘弁。」

そう言いながら相手に向かっていく。駆け上がり顔に蹴りを入れるがあまり効いて無いようだ。

理奈「体術は嫌いなんだよねぇ。・・・そんな拳が苦手なうちにユフィ先生がプレゼントをくれてね。」

起爆札を貼り付ける。

理奈「忍具が便利であるわけで。」

ペタリと貼り付けるとダッシュで逃げる。


ードゴォォォォォォォンー


理奈「ぬをっ!」

離れても尚、この威力。爆風で飛ばされる。

敵「ぐぁぁああああ!!」

地面を潜っていた手が直接攻撃してくる。

理奈「おー。怒ってる怒ってる・・・でもそろそろ空に還った方が良い。」

ちらりと腕を見て装備したマテリアを見ると

理奈「ブリザラ。」

敵の足元から凍りついていく。ガチガチに頭まで凍りつくと光と共に消滅していった。
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