第20章 おいでませ!土御門島
理奈「・・・はぁ~。・・マテリアがゲートで異動して強くなれと。・・後は特にないよ。・・先。行くわ。」
ざっくり目に話す。こちらだって狐の件も死なないこともバレたくないし話したくもない。
びっくり人間なんてこっちから願い下げだ。
有馬を無視して外へと出る。
港に降りると咽かな場所へと降り立った。木々が深く自然豊かだ。
有馬「もう少し詳しく聞きたかったんだけどね。・・歓迎するよ。ようこそ。土御門島へ。他の皆は準備の為ずいぶん前に1度家へ戻ったよ。」
後ろから来た有馬が歓迎する。
有馬「性急で悪いがこれからすぐに見極めの儀を行う。行くよ。」
理奈の手を引き車へと乗り込んだ。
理奈「もう少しゆっくり出来んかねぇ。」
有馬「時間は有限だからねぇ。」
理奈「・・・そう言うもんかねぇ。」
ため息が漏れる。
何分走っただろうか。
有馬「着いたよ。降りて。」
理奈「・・・改装?」
有馬「ああ。デザイン製を変えたくてね。ここが陰陽連本庁・泰月楼さ。」
理奈「でかいなぁ。」
頭が少しぼぉっとする。
従者「有馬様。お支度の準備は整っております。理奈様はこちらへ。」
有馬「じゃあ、理奈また後で。」
そう言うと従者と共に行ってしまった。
仕方なく理奈は待機所のソファに座る。
15畳はあるだろうか広い部屋に落ち着かない。
ごろごろと一時間程しただろうか。眠気はあるが太乙にまた邪魔される気がして眠れなかった。
コンコンコンーガチャッー
従者「理奈様お待たせいたしました。」
理奈に頭を下げる。
理奈「うん。」
後ろを着いていくと巨大な扉の前で立ち止まる。
従者「ここから先は私どもは入ることが出来ませんのでお一人でお入りください。」
理奈「そっか。なんか仰々しいな。・・見極めの儀って何するのかきちんと聞けばよかった。」
重々しい扉をゆっくり開いた。