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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第19章 アヒルさんボートも意外と酔う


中は客船の様に広く部屋も十二天将専用船なのだろうか。有馬の分と13部屋設えてある。
でかい船のお陰か余り揺れも閉塞感も感じない。そのせいか今回は酔わずにすんだ。

勘九郎「少し疲れたんで休んでも良いっスか?」

理奈「どぉぞ~。じゃぁうちはチョロチョロしてくる。」

勘九郎「気を付けて。」

そう言いベッドに横になってしまった。
暇になった理奈は海を観ながら歩いていると

理奈「士門・・・うける」

柵にしがみつき必死に吐き気に耐えている士門を見つけ近づく。
さっきまで飛行機の中では一緒にぐったりしていた癖に自分が大丈夫となれば話は別だ。
ニヤニヤする。

理奈「士門~。大丈夫~?」

げっそりしている士門の顔を覗き込む。

士門「お前は大丈夫なのか?」

理奈「意外と行けたわ。だらしないなぁ♪」

ニヤニヤが顔に出る

士門「・・・後で徹底的にしごいてやる。」

ギロリとこちらを見る視線が痛く、目をそらす。

理奈「ではではこれで~。」

士門を置いていこうとするが。

士門「待て。どうせ暇なんだろう?これを。清弦さんに持っていってくれないか。03と書かれた部屋に居るはずだ。」

そう言い書類を何枚か渡される。

理奈「ん。了解。渡しとく。」

受けとると清弦の部屋へと向かう。


理奈「清弦居る~?」

部屋の引戸を開けると

理奈「せぃ・・・寝てる?」

椅子に座り目を瞑る清弦を見つける。
サイドボードに書類を置き体を揺する。

理奈「ベッドで寝ないと体ガキガキになるよ~。」

清弦「・・・。」

頬杖をつきびくともしない。

理奈「お~い。」

ツンツンとほっぺをつつくと


清弦『キスすら出来ねぇガキんちょがぁ~。』
言われた事を思い出す。


理奈「・・・うちだって、・・・出来るもん。」

ゆっくり清弦に顔を近づける。顔が赤くなるのが分かる。
される事にはだいぶ慣れたが自分からした事はない。

今までの過激な事は無理矢理させられたり相手のペースの中であって自分のペースなんてなかった。が、清弦はあくまで゛自分から゛を要求してくる。
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