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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第19章 アヒルさんボートも意外と酔う


ー次の日ー

理奈「乗り物しんどぉい。」

士門「・・・ああ。」

ぐったりする理奈の隣で士門もぐったりしている。

朝から飛行機での長距離移動。終わったと思えば今は港に来ていた。

清弦「おい。お前ら~。だらしねぇぞぉ~。」

グッと二人の襟首を持ち上げ上体を起こす。

有馬「それにしても勘九郎遅いねぇ。」

船はもう着いていた。

理奈「はい!質問!有馬先生」

有馬「何だね?理奈君」

理奈「し『却下!!』」

言う前に有馬が食いぎみで言い放つ。

理奈「まだ何も言ってない」

有馬「どうせ召喚獣で行きたとでも言うんだろう?誰かも似たような事を言ってたからそれくらい分かるよ。」

有馬がちらりと士門を見る。
気まずそうに士門が視線を外した。


??「和気藹々と楽しそうスね。」

後ろから聞こえた声に振り向く。

理奈「勘九郎!」

久しぶりの声に嬉しそうに駆け寄ると勘九郎が理奈を抱き締める。

勘九郎「良い子してたっスか?」

理奈「勿論。」

照れながらも答える。


有馬「あーあー。あんな懐いちゃって。・・・僕達の出る幕ないねぇ。」

少し遠くで見守る。

天馬「俺らの苦労って何よ?」

有馬「まぁ、彼に独り占めはさせないつもりだけどね♪」

新「女心と秋の空。昔からよく言うからね。」

憲剛「俺もまだ任務達成してねぇな。」

有馬「これは島に行っても当番制になりそうだねぇ。」

士門「傘下には出来ないんでしょうか。」

有馬「ん~。異動も考えなきゃいけないしね。何より彼女の中の守護霊が見えないんだよねぇ。何か彼女の中に確実に居るんだけどねぇ。」

ペロリと自分の唇を舐め、勘九郎の中で嬉しそうに微笑む理奈を見た。

有馬「さぁ。二人とも行っくよ~♪」

清弦は士門を引きずり、勘九郎はじたばた動く理奈を押さえつけて舟に乗り込む。





島まであと少しー





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