第17章 格ゲーよりロープレ派
二時間後ー
理奈「ん。眠れん。」
倒れたのも合わせれば結構な時間眠っている。
扉を開けると
天馬「おう。起きたか。体長どうだ?」
テレビゲームをしながら話しかけてくる。
理奈「お陰様で。ありがとね。」
天馬「おう。こっち来いよ。眠れねぇんだろ?」
自分が座るソファの横をパンパンと叩く。
理奈「いっぱい寝たからねぇ。何のゲーム?」
天馬「まぁ格闘ゲームだな。やるか?」
理奈「まぁ。出来なくはないけど。」
クラウドと共にした事を思い出す。
天馬「なら上出来。」
そう言いゲームにリセットする。
天馬「これは二人で対戦出来るんだ。してみないか?」
理奈「だって下手だよ?」
天馬「勿論ハンデもやるよ。俺はヒットポイント半分武器もノーマル。エロ子はヒットポイントMAX。武器も耐性付きのレアなやつ付けてやるよ。これなら勝てそうだろ?」
理奈「それなら。何とか。」
天馬「じゃあ決まりだ。三回勝負な。」
次々設定していく。
天馬のキャラクターはほぼ普通の服に槍と簡素な防具だ。
それに比べて理奈のキャラクターはごつく金色輝く防具に身長より大きい剣を持っている。
天馬「せっかくやるんだ。掛けようぜ。」
理奈「何を?」
天馬「負けた方が勝った方の言う事をひとつ聞く。」
理奈「それは外もOK?」
天馬「買い物でも何でも連れてってやるよ。」
理奈「おっしゃ!!俄然やる気出てきた!」
天馬がニヤリと笑う。
天馬「よし。じゃあ。始めるぞ。」
画面にはstartの文字が浮かんだ。
結果はー
理奈「なんでこうなんの!?」
完敗だった。
天馬「そりゃあ防具重けりゃぁ動きも遅くなるだろ。現実と一緒さ。当たればでかいが当たらなければ意味がねぇ。しかも下のゲージ溜まってんのに使わねぇし」
ケラケラと笑う天馬にムッとしながら聞く。
理奈「で?どうしろと?」
天馬「・・・じゃあ。遠慮なく言うぜ?・・・騎乗位って知ってるか?」