第16章 腹に力を私に金を!
ブツブツと呟きながら難しい顔をして考えている
理奈「はっはっは!!悩めよ!若造♪」
ケラケラと笑うと
清弦「うるせぇ~!!てめぇの事で考えてんだぁ~。黙ってろ~」
そう言い袋を投げつける。
理奈「いてぇ!!ん?何これ。」
中には勘九郎に買って貰ったワンピースと下着一式が入っていた。
清弦「使いを出した。早々に使い物にならなくなったと知ればあいつも怒るだろぉからなぁ~。石鏡悠斗の件はあいつには内緒って事になってる。」
理奈「せ・・・清弦!ステキ!!ありがとう」
確かに寝転がった時は何も思わなかったが今になって替えの服が無いことを思い出す。
清弦「ふん。別に俺が買ってきた訳じゃねぇ~。」
へへへと笑い服を着る理奈に続ける
清弦「・・・安心しろぉ~。俺はお前がキスしてくるまでは襲わねぇ。まぁ。出来ねぇと思うがなぁ~。」
余裕の笑みを見せ肘を突く。
理奈「そんなん。出来るわ。」
清弦「出来るもんならやってみろよ。」
理奈を挑発する。
理奈「クソッ。」
顔を赤くして座る清弦に顔を近づけるが
理奈「目・・・。」
清弦「ぁあ?」
理奈「目。閉じて。」
途中まで顔を近づけたがふいと横を向く。
清弦「やっぱ、お前は無理だよなぁ~。」
ぽんぽんと頭を優しく叩くと理奈を退け立ち上がる。
清弦「飯だぁ~。とっとと食え~。」
リビングには既に料理が運ばれていた。
時計が6時30分を指している。
理奈「お腹すいた。」
そう言いリビングへと足を運ぶ。
相変わらずここの料理は豪華だ。清弦が頼んだのか二人分用意されていた。
理奈「相変わらず豪華~。」
さっそく口を付ける。
温かい料理にほっとする。
清弦「食ったら俺は任務に当たる。次は天馬の部屋行けぇー。勘九郎の部屋の隣だ。」
理奈「何?当番制?」
清弦「じゃねぇと逃げるだろ。」
理奈「まぁ。多分逃げないよ。多分。」
清弦「不確定な時点で危ねぇんだよ。」
理奈「理奈ちゃん可愛い~。」
清弦「自分で言うんじゃねぇ~。」
ちゃんとつっこみが反ってくる。
清弦「そんな事よりよぉ~。守護霊と話した身の上話。聞かせろぉ~。」