第12章 手合わせ願えますかな?
―一方―
玄関先では警備員がそわそわと何度も入口を行き来していた。
天馬「んん?どうした?」
外へと行こうとしていた天馬が警備員に問いかける
警備「そっ・・それが・・理奈様がお出になられてかれこれ2時間程戻られないのです。」
天馬「は?一人でか?」
警備「はい。10分程で戻られるからと、装備も全て置いていかれて。」
警備員は憔悴しきっている
天馬「まずいな・・おい!他の奴等全員に連絡を・・・変態眼鏡と院長先生には連絡すんなよ!!」
警備「はい‼」
そう言うと外へと飛び出した。
ー一方ー
理奈「う・・・ぐっ・・」
身体の至るところから血を流しふらふらと立ち上がる理奈の姿があった。
悠斗「もう観念しなよ~?そんなに僕のお嫁さん嫌?」
涼しげに笑う
理奈「嫌!」
頭から流れる血を拭う
悠斗「そんなに嫌なら殺しちゃぉ・・・ん?良いもの発見♪」
足元にあったのは1M程の麻縄だった。
悠斗「お嫁さんが嫌ならペットはどう?」
拾いあげ理奈に見せる
理奈「はっ!そっちの方がましかもね。」
話ながらも攻撃を仕掛けるが避けられてしまう。
悠斗「理奈ぁ。僕もう飽きちゃった。・・・お休み♪」
理奈「!!」
鳩尾に膝が入ると意識を失った。