第12章 手合わせ願えますかな?
「こんばんは♪」
理奈「はい。こんばんわ。・・新手のナンパ?」
「ふふふっ♪・・そうかもね。」
クスクスと笑い近付いてくる。
理奈「ごめんね~。ナンパは受け付けてないの。デートにしても場所的に0点。寧ろマイナスだわ。」
禍野の景色を眺める。
「驚かないって事は禍野に来たことあるんだ?」
理奈「何度かね・・・。」
「へぇ。陰陽師の割りに呪力があまり見えないけどね。ただ・・他の。呪力とも違う力が見えてるんだけど?これは何?」
理奈「うちは陰陽師なんかじゃない。・・・と言うか名を名乗れ若造。」
「僕?僕は石鏡悠斗。君の名前も教えてくれないかなぁ」
理奈「・・理奈。・・ってかこっから出してくれない?自力で出れないのよ。」
警戒しながらも話す。
悠斗「じゃぁ今までどうやってたの?陰陽師でもないのに何度も禍野へ?その力は何?誰が連れてきたの?興味あるなぁ♪」
ワクワクしながら子供の様に聞いてくる。
理奈「あ~~~‼もぉ質問うざい‼有馬って奴が勝手に連れてきただけなの‼」
悠斗「有馬?あの土御門有馬が?・・・ふふふ。あはははははは!!」
理奈(こいつ・・・やばい。)
悠斗「良い!!良いよ!!理奈!!僕君の事気に入っちゃった♪・・・ねぇ僕の物になってよ」
理奈「嫌って言ったら?」
頬を撫でてくる手を払いのけ距離をとる。
悠斗「力ずくでも。」
にこりと微笑み後ろ手に組む。
理奈「・・体術ってやっぱり嫌い。」
拳を握り悠斗に突っ込んでいった。