第11章 ほのぼのデートが1番落ち着く
新「ふふふっ。私は今愉しくて仕方ないよ。今日はボンボンビーナの同人を買って終わりにしようと思ったんだが理奈たんにもプレゼントを買って来てあげよう。」
理奈「?あ・・りが・・と・・?」
漂う不思議な雰囲気に戸惑う。
勘九郎「・・理奈。礼なんて言わなくても良いっスよ。どうせろくな土産じゃないっス。」
そうこうしている内1階へと到着する。
新「まぁ、そう言わずに。理奈たん。近々渡すからそれまでのお楽しみってことに。」
そう言うと駐車場の方へと消えていった。
理奈「どっこいくどっこいく~♪」
入口でノリノリの理奈。
勘九郎「運転嫌いなんでお願いしたっス。」
高級そうな車が目の前で停まる。
勘九郎「時間があるのは今日だけっスから。」
理奈「うん♪」
勢い良く頷き車へと乗り込んだ。
その日は勘九郎に見立ててもらい、一緒にお昼を食べ、まるでカップルの様な時間を過ごす。
勘九郎「・・さて、帰りましょうかねぇ。」
理奈「もぉ帰るの~?まだ1時なったばっかじゃん。」
勘九郎「用も済んだし。・・何よりも。・・いや。何でもないっス。」
勘九郎にしては歯切れが悪い。
理奈「?」
~♪~♪~♪
着信音が相手を告げる
勘九郎「・・・言ってる側から」
勘九郎が項垂れる
暫く話をし、携帯を切ると
勘九郎「仕事っス。帰るっスよ。」
ダルそうに車に乗り込んだ。
理奈「マジかよ~」
つまらなそうに下を向く。
勘九郎「そして理奈。・・・今日は別な部屋で寝ること。僕も今日は戻れないっス。」
理奈「?独りで寝れるし。」
勘九郎「有馬様からのお達しっスよ。あの人には全てお見通しでね。イライラするんスよ。」
髪をかき揚げイライラしてるのがこちらにまで通じる。
勘九郎「理奈も・・トレーニングルームへ。地下にあるっスから。」
理奈「・・了解。」
流れる景色を見ながら適当に答える。
陰陽連に着くと窓越しに呼び止められる。
勘九郎「二・三日中には戻るんでそれまでは良い子にしてるんスよ。」
名残惜しそうに理奈の頭を撫でると行ってしまった。