第10章 夜這いにも順序がありまして。
それに恥ずかしくなった理奈は顔を少し赤くさせ上目遣いでニコリと笑う。
清弦「何だ?煽ってんのかぁ~?煽るんだったらキスの1つでもしてみやがれぇ~。」
ニヤリと笑い見下す。
理奈「キ・・・キスなんて・・自分から・・したこと・・なぃ」
顔を赤くしたまま目を逸らす。
清弦「なんだお子ちゃまかぁ~?」
理奈「うっ・・うっさいなぁ!大体煽ってなんかないし!」
清弦「なぁにムキになってんだぁ~?そんな事よりそろそろ戻んねぇと保護者の機嫌損ねるんじゃねぇのかぁ~?」
理奈「・・確かに‼清弦構ってる時間ないわ。」
清弦「ぁ″あ″~?何か言ったかぁ~!?」
理奈「ひ・・独り言!独り言!」
タタッと下へと降りると部屋を出ていく。
ガタガタと物音を立てバタンーという音を立てるとシンと静まりかえった。
清弦「・・・はぁ。」
ため息を吐き布団を捲る。
清弦「クソ。・・立っちまったじゃねぇかよぉ~。」
半立ち状態の股間を見、酒で誤魔化そうと冷蔵庫へと向かった。
清弦(寝れなかったら清火寮に寄る予定が狂っちまうじゃねぇかよぉ~)
清弦「・・・あいつ!」
2本あったはずのビールが2本とも無くなっていた。
カシュッー
理奈「いっただっき~ますっ」
琥珀色の液体をごくごくと美味しそうに飲む。
勘九郎の部屋。まだ勘九郎は帰っては居なかった。
理奈「風呂上がりのルービーうまひー。」
キンッとする感覚は土地が変わっても一緒の様だ。
理奈「お腹空いたなぁ~。つまみがほしいにゃ~♪」
缶の縁を軽く噛む。空きっ腹にビールは回るのも速い。
理奈「うへへへへ♪」
2本目に差し掛かる頃には相当出来上がっていた。それでもまだ体内に突っ込む。
ガチャー
勘九郎「良い子にしてたっスか?ーどうやら良い子とは言い難いっスね。」
ソファに寝そべりながらビールを飲んでいる。
バスタオルもだいぶはだけ色んな部分がぎりぎりでしか隠れてない。
勘九郎「使いの者に夕食を頼んだから後で食べるっスよ。」
理奈「はぁ~い♪」