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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第2章 脱兎の如く


理奈「サ・・・サンダガ!!サンダガ!!」

後ろを見ず適当に雷を連発させるが、やはり適当、簡単に避けられてしまう。

理奈「これでどうだ!ファイガ」

炎の壁が理奈と十二天将との間にできる。
・・・が数秒後水と共に消え失せた。

理奈「な!・・・っんでだよ!!」

少しは距離は離せたがまだまだ遠退いてはいない。

鳴海「俺がやる!!」

そう言いハンマーで地面を殴ると地面が波のようになって襲いかかってくる。

理奈「怖い怖い怖い怖い!!」

ちらりと見えた鴨居にぶら下がり地面をやり過ごすがどんどんと追い付いてくる。

理奈「こうなったら・・・・・・」

がさごそとポシェットをあさり出てきたのは・・・

理奈「なんでお前だよ!!・・・もう良いよ、仕方ない・・・用心棒!!召喚!!」

光の中から桜吹雪と共に着物と傘を被った3メートル程の男がゆたりと出てくる。
漸く立ち止まると

理奈「用心棒さん!よろしくお願いします。」

用心棒の後ろに隠れる
もう相手との距離はない。

新「なんだこれは!?」

皆が警戒する中、

理奈「よ・・・用心棒さん。」

おずおずと嫌そうにお金を取りだし用心棒へと渡す。その目は涙目だ。ぎゅっと握りしめた手から用心棒が無理矢理お金をむしり取ると愛犬ダイゴロウにそっと耳打ちをする

ダイゴロウが目の前に居たコーデリアに体当たりをかまし、壁に当たるがあまり効いてないらしい。

コーデリア「C・U・T・E cute 」

そう言いながら何事もなかったかの様に立ち上がる。

理奈「全然駄目じゃん!!うるぁ‼うちの全財産返せ!!」

消えかけている用心棒に向かって暴言を放つが一切効いていない。寧ろ笠の間にちらりと見えた口許がニヤリと笑っていた。
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