第2章 脱兎の如く
- 一方、陰陽連では -
天馬「おい!有馬!!なんだよ!呼び出しておいて分からねぇって!!しかもわざわざ本土なんて面倒くせぇとこ呼び出しやがって!」
天馬が吠える
有馬「だって仕方ないじゃないかぁ~!僕だって御神託がなかったら呼ばないよ~!」
すばる「しかしなんやろねぇ?十二天将を集合させぇゆうんは?」
清弦「さぁ~な~。・・・ただ、こっちは忙しい中来てやってんだぁ。用がねぇなら帰らせてもらうぜぇ~?」
そう言い立とうとする。
が
全員「!!!!」
美玖「くっ!!動か・・・な・・」
椅子に縛り付けられたかの様に全員の体が動かなくなる。
有馬「これは一体どういう・・・」
有馬でさえも動けずに苦悶の表情を浮かべる。
勘九郎「これは・・・まずいっすね・・・呪力が・・・」
皆の体から徐々に呪力が抜け、十二角形のテーブルの中央に集まり、光始めた。
余りの目映さに皆目を閉じる
すると、中央の光から
理奈「あ~♪着いた着いた。今回はやけに体が軽いな。いつもだるっだるなのに・・・ただ、やっぱ目だけはちかちかすんなー。・・・目!目がぁ‼」
収まってきた光の中心で目を擦り閉じながら軽く背伸びをする。珠を覗きこみ召喚獣の名前を確認する。
理奈「シヴァげっとん♪」
ウエストポーチに突っ込む。
皆「・・・。」
半分近く呪力を取られ、椅子から金縛りから解放された皆が唖然として理奈を見る。
理奈「・・・ん?」
周りを見て理奈も固まる
理奈「あはは・・・なんかわかんないけど・・お邪魔しました~。」
苦笑いをしながらひょいと机を降りて入り口にそろそろ歩いていこうとする。
桜「このまま逃げられるとでも思ってるのか!!」
馬鹿でかい声に一度止まり肩がびくりとする。ゆっくり後ろを見ると皆立ち上がりこちらを見ている。
理奈「・・・逃!!」
扉を開けもうダッシュで逃げる
「待て!」
誰かの声が聞こえるが、待つわけにはいかない。
造り的にはビルの様になっているようで下へ行けば外へ出れそうだ
理奈「勘弁してつかぁさいよ~。始めての場所、着いたばっかり、疲れておりますわ~。」
そう言いながら腕に付いていた装備を確認する。
後ろからヒュンヒュンと弾が飛んでくる。
理奈「ひぃぃ~!!殺される~!!」