第9章 でっかい風呂って暖まるよね。
ガラッー
新「失礼するよ。」
勘九郎「どぉぞ。」
風呂にゆっくりと浸かる勘九郎に一声掛ける。
勘九郎「・・入口で待たせちゃったっスね。」
ぼーっと天井を見上げながら新に話しかける。
新「構わないよ。・・・それより大体の事は理解したけど、彼女、物凄い勢いでボタン叩いてたな。」
勘九郎「天然と言うのかトラブルメイカーと言うのか・・・とりあえず保護者ってもんも大変なもんなんスね~。」
新「ふふふ。お察しするよ。・・ところで具合の方はどうだったのかな?」
湯船に一緒に浸かる。
勘九郎「・・・良いっスよ。・・本気になりそうっス。」
勘九郎の目が一瞬ぎらりと動く。
新「君が人に執着する事すら珍しいのにそこまで言わせるとはね。・・悪いがこちらも任務は遂行せねば。有馬たんにはお見通しだからね。」
勘九郎「・・承知済みっスよ。」
そう言い風呂から出ると脱衣場へと戻っていく。洗濯機は止まり服も既に乾いていた。