第9章 でっかい風呂って暖まるよね。
ー一方ー
勘九郎「・・・遅いっスね。」
ソファに横になっていたが1時間経っても戻らない理奈に痺れを切らしていた。
ちらりと棚を見るとバスタオルはあるのにフェイスタオルが少なくなっている。
勘九郎「・・悪い狼に捕まってなきゃ良いっスけど・・。」
そう言いバスタオルを手に取ると部屋を後にした。
憲剛「やわらけぇ」
身体は火照ってきたようだが未だ起きる事のない理奈の胸を優しく揉みしだく。
たまに唇から漏れる甘い声が可愛らしい。
憲剛「乳首立ってきてる・・。」
少し固くなった乳首を撫でるとピクリと身体が跳ねる。
勘九郎「そこまでっス。寝込み襲うなんて強姦罪っスよ~?・・示談金どの位掛かるんスかねぇ?」
未だに眠る理奈に近付きバスタオルを掛ける。
憲剛「おっと。そいつは怖い。」
焦った様な表情で勘九郎を見る。
憲剛「風呂は後で良いや。後はよろしくな。」
そう言うと風呂を出ていく。
憲剛が出ていったのを確認すると今日何度目かのため息をつく。
勘九郎「・・・。」
暫く立ち尽くしたが自分も服を脱ぎ理奈に掛けていたタオルを取ると抱き上げて風呂へと連れていき・・・
ドバンー
風呂の中へと放り投げた。
バシャバシャと音がして
理奈「げほっげほっ・・かはっ・・何す『悪い子にはお仕置きっスよ。』」
息を整えている間に勘九郎がドンドンと間合いを詰めてくる。
勘九郎「理奈ちゃんはお盛んっスね。まぁ、結局?犯されるのは違いないっスけど、わざわざ自分から誘いにいくなんて天馬の言う通り淫乱女って事なんスかね?」
理奈「違っ」
怒りがひしひしと伝わりなかなかうまく言い返せない。後ろに下がるとペタリと石の壁に身体が当たる。
勘九郎「何が?」
ガシッー
身体を隠していた理奈の両手首を抑え込む。
勘九郎「僕の考え台無しじゃないっスか~。最初はせめて優しくしてやろうと思ってたのに。理奈が悪いんスよ?」
ニヤリと笑う勘九郎の頬には怒りマークが出来ていた。