第8章 はい。指令出しまぁす。
別な世界に異動し久々にこの地に帰って来てからは牢屋での暮らしが待っていた。
理由は理奈に召喚獣を近付けさせないため。そして、逃がさない様に。
そして毎晩シーモアは見張りを外し会いに来た。
それは
「理奈。私の可愛い可愛い理奈。会いに来ましたよ。貴女が他の世界に行ってしまわないように早く子供が授かる様に、今日も愛しあいましょう。」
唱うように楽しげな声で錠を外し近づいてくる。
理奈が後ろに後退する。
理奈「お辞めください。お師匠様・・・。理奈は・・・理奈は逃げるつもりは・・ございません・・・小さい時はこんなのなったこと無かったのに・・・」
シーモア「それはね、きっと私の愛情が足りなかったからですよ。」
理奈の顔を両手でいとおしそうに挟みながら話す。
シーモア「知っていましたか?理奈、貴女を拾ってからずっと私が我が子の様に可愛がってきていたことを。」
理奈「は・・・はい。それには感謝しております。」
怯えた目でシーモアを見る。
シーモア「では貴女が寝入った後私が毎日可愛がっていたことも知っていますか?」
理奈「えっ!?」
震える声はあまりにも小さい声だった。
シーモア「小さい時から睡眠薬を飲ませ、起きる事のない素肌を沢山舌で愛撫していたことも。私の精子を飲ませていたこと、沢山舌を絡ませあったこと。知っていましたか?」
理奈「・・・」
恐怖でシーモアの目を怯えた目で見ることしかできない。
シーモア「貴女が成長し始めて交わった時のあの歓び。あの白と赤の交わりが今でも忘れられません。」
ふふふと思い出したかの様に笑う
シーモア「私も貴女が世界を異動することは知りませんでしたが、貴女がこの世界に長い期間留まって居れたのは私の功績があってのことだと思いますよ。だから私が長期不在だった時、召喚獣を見つけた時に消えてしまったのでしょう?・・・今回はたっぷり注いであげましょう。逃がしませんよ。」
そう言うとにやりと笑う。
その表情が有馬と重なる。
が目を離すことが出来ない。
すると目の前が暗くなった。