第8章 はい。指令出しまぁす。
一番青ざめたのは理奈だった。
理奈「何言ってんの!?確かにここに居る間は世話になる気ではいたよ?ただ、だからってここに留まる気は・・・『言っただろう?君に拒否権はないよ?って』」
有馬が話を区切り不敵な笑みを浮かべ理奈を見る。
ムッとして有馬を睨むしかない。
憲剛「しかし、なんでそんなことしなきゃいけねぇんだ?」
勘九郎「それは俺から話すっス。皆も知ってる通り理奈は世界を異動している訳っスが、理奈の話によれば体にこの世界の遺伝子が入っている場合異動せずに済むらしいんスよ。」
有馬「つまりは~たぁ~くさんエッ『あーあーあーあ・むぐっ』エッチをしてこの地の人の遺伝子が入ってればその間異動がないと推測出来るわけだよ。だったら子供が腹に入れば最低10ヵ月は大丈夫だろ?しかもこの地に産まれた子供がこの地から動かない可能性もある。」
勘九郎に途中口を塞がれ妨害は失敗した。
天馬「とんだ淫乱女だな」
くくくと腹を抱えて笑う。
清弦「じゃぁ~俺はパスだなぁ~。でけぇガキも居るんだぁ。」
有馬「残念。離婚しておいて都合の良いときだけ所帯ぶっちゃ駄目でしょう?」
清弦「だったら有馬。てめぇだってそうだろうがよぉ~。」
有馬「今回は僕も参加させてもらうよん♪」
清弦「・・・。」
清弦の頬に怒りマークが付いている。
有馬「まぁ、鳴海君は結婚して奥さんもご健在だし、たたら君は訳分かんないのが出来ても困るし。除外かなぁ?」
新「では何故その役目が我々なのかな?」
有馬「良い質問だね。新君。彼女は僕らの呪力を多少なりとも吸いとった。つまり理奈君との間には少しでも共通点が合った方が良いと言う考えさ。」
その方が子供も出来やすそうでしょ?と付け加える。
ゆっくりと理奈の目の前にしゃがみこみ、にやりと不気味に笑いながら理奈に問いかける。
その目に理奈が怯える。
脳裏にシーモアとのやりとりを思い出す。