第31章 平和な日常が・・平穏が1番
天馬「ありゃあ逃げたか?」
勘九郎「させないっスよ。」
穢れ目掛けて走り出す。
理奈「走るの疲れたぁ。まさしく疲労困憊?」
二人よりずっと遅れて後ろを走る。
ピタリと二人の足が止まり、理奈も二人に追い付く事が出来た。
理奈「はぁっ・・はぁっ・・しんど・・・。」
二人の間に立ち穢れを見ると白煙が立ち込め何も見えない。
天馬「・・・なっちまったか。」
勘九郎「そうっスね。」
理奈「?・・嫌な予感。」
白煙の中からゆっくりと人が出てくる。
すらりとした肉体、その割に筋肉質で女だったらドキドキする体だ。
そして
理奈「わぉ。イケメン。」
勘九郎「理奈。今の言葉は苛つくっスよ。」
勘九郎が飛び出す。
勘九郎「僕の理奈を誘惑するのは止めて貰えないっスかね?」
勘九郎の怒りで霊圧が満ちる
蒼穹龍眉之諧謔ー
物凄いラッシュが婆娑羅目掛けて繰り出され、蜂の巣状になる。
が
婆娑羅「無理だ。お前達の攻撃じゃ死ねない。」
刺された所からじわじわ治っていく。
天馬「クソッ!どうなってんだ!?」
天馬も飛び出していく。
理奈は情報が付いていけず呆然と立ったままだ。
遠くで傍観していたが、
理奈「・・・どうやらうちのお友達の様だね。」
婆娑羅を睨み付ける。
既に二人が押され始めていた。
理奈「行くよ。シヴァ。」
隣に氷の女神を従えゆっくりと歩き出す。
理奈「ケアルガ!」
既に倒れ寝転んでいる二人に回復の呪文を掛け傷を癒すと
理奈「トルネド!」
二人を遠くに吹き飛ばす。
二人ともすでに意識は無いようだ。起き上がらない。
結界を張り攻撃されないようにする。
婆娑羅「漸く降りてくる気になりましたか?先程言いましたよねぇ。・・・お前だけは赦さないと!!!!!!」
クナイで婆娑羅の攻撃を止めながら叫ぶ。
理奈「シヴァ。ブリザガ!」
足元からゆっくり凍っていく。
婆娑羅「ちっ」
氷を足もろとも砕き後ろに下がるが直ぐに足が再生する。
婆娑羅「こんな下らない子供騙しで殺そうと?」
まだたっぷり余裕があるようだ。