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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第30章 ぷんぷん


その日の夜中

理奈「・・・んんっ。」

人の声で理奈が目を覚ますと清弦の声が聞こえてくる。
どうやら客間で誰かと電話で話しているようで襖の隙間から明かりが漏れている。
声のトーンからして明らかに機嫌が悪い。耳を澄ませると

清弦「だからって理奈を一人で闘わせんじゃねぇよ!・・・勘九郎が来たのも偶然じゃねぇか。」

どうやら禍野での一件が気に食わなかった様だ。

清弦「んなもん知るかぁ~!聞いてんのかぁ~?有馬!テメェ!・・・クソ!切りやがった。」

携帯を放り投げる。
深いため息を吐き、電気を消すとこちらに来る。

理奈(やっべぇ。来るー。うちは何も聞いてないよぉ~。よし!寝よう!)

狸寝入りを決行する。
背を向ければバレない筈だ。


スッー


襖が開き清弦が入ってくる。理奈の頭を撫でる。

清弦「・・・不甲斐ねぇなぁ。俺らのせいで・・・」

理奈「・・・。」

清弦の懺悔が心に染みる。

清弦「・・・お休み」

暫く撫でた後、絶対にいつも言わないであろう言葉が掛けられる。
布の擦れる音で布団に入った事が分かる。

理奈(・・・清弦。ありがとう。)

心の中で礼を言うと眠りについた。
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