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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第29章 買い物したい・・・家とか欲しい


理奈「んで、どこ行くの?」

未だ自分のペースで歩き続ける清弦に必死で追い付いていく。

清弦「買い物。」

理奈「ってか歩くの速すぎ!もうちょっとゆっくり歩けない?」

清弦「何言ってやがる。普通だろぉ~?これだからガキはよぉ~。・・・ほら。手ぇ出せぇ~。」

理奈に向かい手を出す。

理奈「ん。」

その手を繋げば、歩くペースもゆっくりになって自分に併せてくれているのを感じる。

清弦「ここだ。」

レトロな店に木の看板で『武具・備品』と書いてある。
中へと入ると

店主「これはこれは清弦様。ご注文の品ですね。出来ておりますよ。」

棚から掌より少し大きめのケースを取り出す。

理奈「これ何?」

清弦「これはホルダーだ。ここに霊符を入れる。」

金を店主に払いながら説明する。

理奈「へぇ。便利なもんあんだねぇ。昨日禍野に行ったときなんかポケット突っ込んでったよ。」

ケラケラ笑う理奈に

清弦「・・お前禍野に行ったのか?」

清弦が焦る。

理奈「うん。婆娑羅ってやつやっつけてきた。でも有馬は闘う気ないし一人放置されるし散々だったよ~。・・・ってあれ?」

店内がしんと鎮まりかえっている。

清弦「一人でやったのか?」

理奈「う・・うん。途中までは・・でも後で勘九郎が手伝ってくれて勝て・た・・んだけど・・・まずかった?」

清弦「いや。・・親父ぃ~。こいつにもホルダーやってくれぇ~。金は俺が出す。」

親父「へっ・・へい!」

いそいそと取りに行く。

理奈「確かに綺麗なお姉さんだったけど、人じゃないし、攻撃してくるし・・・」

ブツブツと取り繕う為に弁解する

ポンー

理奈「?」

清弦の手が頭の上に優しく置かれる。

清弦「Sランクを一人でやったんだ。誇れることだぁ~。・・だが有馬の命とは言え無謀だ。俺らに相談位しろぉ~。」

理奈「はぁい。」
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