第28章 毎回思うが受け渡し雑!
細道を歩き一軒の店に入ると
店主「おや?勘九郎様!お久しぶりです。今日は彼女さんもご一緒で?」
勘九郎「お久しぶりっス~。そっスよ。でも内緒にしててくださいね。本土からの子なんで。」
店主「やっぱり見たことない子だと思ったんですよ。俺、口は固いんで任せてください。ささっ。こちらへ。」
個室へと案内される。
理奈「様だって。やっぱり院長先生は違うね。」
勘九郎「あぁ。そっちっスか。・・十二天将は島で知らない人は居ないっスから。」
頬杖を付き対面側に座った理奈の頬を軽く摘まむ。
勘九郎「普通そっちより彼女って言われた方を気にして欲しいっス~。」
理奈「むい。」
勘九郎の手を頬から離すと勘九郎が苦笑いする。
勘九郎「まぁ理奈らしいっスけどね。・・ほら。何にするっスか?」
メニューを出される。
勘九郎「ここは海鮮が有名な店で。」
理奈「へぇ~。じゃあ肉っ!!」
にこりと笑う理奈に力が抜ける。
勘九郎「ははっ。・・まぁ、好きなの食えば良いっスよ。」
理奈「肉好きだもん♪勘九郎決まった?」
勘九郎「ん。ああ。大丈夫っスよ。」
理奈「ほいじゃあ呼ぶよ~。」
呼び出しボタンを押せばすぐに店主が現れた。
理奈「はぁ。食ったわ!ご馳走さまでした。」
勘九郎ににこりと笑い礼を言う。
勘九郎「良いっスよ。」
RRRRRR―
外へ出ると勘九郎の携帯が鳴る
勘九郎「・・・はぁ。」
ため息を吐き嫌そうに通話ボタンを押し相手と話す。
理奈(暇だにゃあ。)
勘九郎の通話中キョロキョロと辺りを見渡す。
理奈「あっ!」
突如として走り出す。
後ろから飛びかかろうとすれば相手が気付き、米神辺りをがっしりと抑えられた。
理奈「んぎゃぁあ!痛ってぇ!」
余計に暴れる。