第27章 討伐・ミッション・婆娑羅ストライク
理奈「んんっ。」
パッと目を醒ませば隣で勘九郎がこちらを見ていて。
理奈「勘九郎?なんで?」
勘九郎「おはようっス。理奈。」
理奈の髪の毛を指に絡めて弄ぶ。
理奈「うむ。おはよう。して?この状態て?」
相変わらずのいつもの理奈に拍子抜けし笑いがこみ上げる。
勘九郎「ぷっ・・あはははは!やっぱり、理奈は理奈っスね。」
理奈「なっ!何が?」
勘九郎「いや。良いんスよ。理奈はこのままで良いんス。」
嬉しそうにニコニコと笑いベッドを降りる。
勘九郎「理奈の服まだ濡れてて渇いてないんスよ。だからこれを替わりに。」
白衣を渡される。
理奈「裸白衣。なんか・・裸エプロンみたい。」
一応着たが相変わらず服は大きくて。
勘九郎「うん。エロい。」
理奈「そんな事より自分も着てよ!」
何度も上から下にゆっくり眺める勘九郎の視線と重なり慌てて横を向き促す。
勘九郎「あぁ。僕は一式院内に置いてるんスよ。けっこう徹夜もざらでね。」
そう言い戸棚から服を一式取り出して着る。
理奈「勘九郎もロンTとか着るんだ。」
いつもかっちりした服装しか見たことない理奈にとっては新鮮だ。
勘九郎「ん?ああ。そりゃあ家ではラフな格好もするっスよ。・・家に泊まってけって言いたいとこっスけど、こんな格好でなんて行かせられないし。明日には乾くはずっスから、今日はこのままでここにお泊まりでもしましょうかね。因みに今日のお泊まり先の鵜宮家には連絡済みっスよ。」
にこりと笑う勘九郎に体を隠し警戒する。
勘九郎「大丈夫。今日は襲わないっスよ。こんな滅茶苦茶な任務終わった後っスから。」
理奈の頭を撫でる。
理奈「良かった。」
勘九郎「それともして欲しいっスか?」
理奈の顔に自分の顔を近付ける。
理奈「やめぃ!!」
勘九郎の頬を押し返す。