第27章 討伐・ミッション・婆娑羅ストライク
理奈「ん?」
寝ぼけ眼で目を醒ますとそこはまた
理奈「精神世界か。」
太乙「やぁ。理奈。僕の姿が見えるかい?」
理奈「ん。漸くはっきりと見えたよ。」
太乙に笑いかける。
太乙「最近、君の呪力も上がってきてるしね。だが、まだまだだ。こんな物では妲己の足元にも及ばないよ?」
理奈「どんだけ強いのよ?相当面倒な奴に気に入られたのは分かった。・・・うちが聞きたいのは自分の弱点よ。」
太乙「聞いてどうする?まさかここで死ぬつもりか?自爆するならタイミングが重要だよ。地球上で死なれたら為す術なんて無いさ。」
理奈「だろうな。妲己だけが残る系だろうね。・・ワープ内で自我を保ち、そのうえで自爆すれば問題ないんじゃね?」
太乙「ワープ内で自爆か。まぁ・・・多量の爆弾に体くくりつければいけるかもしれないか・・・。でもワープホールが傷ついたら僕らも帰れなくなるかもしれないじゃないか。意識戻すのも大変なんだよ?」
理奈「まぁまぁ。旅は道ずれだよ。太乙く~ん。」
太乙「昔は誰にでも敬語使ってさぁ~。優等生だったのに。すっかりやさぐれちゃって。」
理奈「当たり前じゃあ!こんな生活続けてみろっ!可愛いもんだわ!」
太乙「いやはや女は怖いねぇ。とにかくだ。どちらにしろ君の中の妲己は別次元で弱ってはいるが死になどしない。」
理奈「まぁ?適当に?頑張りますよ?因みに次の移動時期は?」
太乙「それは君次第だな。洋神・・・マテリアは近いが、君が探し出さなくちゃ意味ないよ。」
理奈「ケチくせぇな。捜すくらいしてよ。」
太乙「僕らは外の状況なんて解らないの。聞こえるのは君の声だけ。喘ぎ声もばっちりだよ?」
ニヤニヤと理奈を見ながら言う。
理奈「うっせぇよ。・・因みにその・・・どん位の確率で子供って出来るもんなの?」
太乙「おや?気になるの?ここに居たい?」
からかう太乙に怒りがこみ上げる。
太乙「冗談だよ。冗談♪確率はざっと0,00005%位かな。同じ人間だけど次元が違う事、君が仙人と言う極めて稀有な種族であることそれを考えた上での数値かな。」
理奈「・・・低いな。」
真っ白な下も見えない地面を見る。