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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第26章 世の中大概金があれば上手くいくもんや。


理奈「うちは元々物心付いた時には一人だったから。まぁ。その後皇族に拾われて育ったんだけどね。でもこんな体質でしょう?いろんなとこ飛ばされて野宿が多かったからなぁ。魚とか、虫とか木の実とか。食べられそうなの食べてた。」

憲剛「へぇ・・・思ったよりワイルドに生きてんのな。」

理奈「まぁ。腹は普通に減るしケガすれば痛いし。まず不老不死なんて最近聞いたからピンとこないわ。」

憲剛「じゃぁ、知らないで生きてたのか。」

理奈「勿論。自分の中に誰か居るなんて考えもしなかったわ。」

そう言いながら憲剛が口を付けようとしていた酒を盗りゴクゴクと呑み込む。

理奈「くぁっ!んまぁっ!」

憲剛「おまっ!俺の酒っ!!ってかお前飲めるんか?」

理奈「ん。ちょっとは。ただ日本酒は強いねぇ・・ビール呑みたい。」

憲剛「ビールねぇ。あるか聞いてくるわ。」

立ち上がると部屋の外へと出ていく。
それを見届け日本酒を手に取ると手酌で呑み始める。

理奈「不老不死ねぇ。ブラックホールで死なかった体。どっか弱点ないのかねぇ。・・・時空の狭間で死ななきゃなぁ。その為にも時空で意識保てる様にならなきゃ。・・・強く。・・・。」

ぐぃっと煽る。

理奈「くぅっ~!効くわ!ツマミ程度に残せば良かった。」

理奈の膳は全て空だ。
ぐいぐい酒を煽る。

憲剛「貰ってきーおいっ!!」

目の前には日本酒を全て空にし、ぐっすり眠る理奈が居た。

憲剛「ほんと・・・面白いやつ。」

苦笑いすると持ってきたビールに口を付ける。




憲剛「よっと。」

眠る理奈を抱き上げると部屋へと運んだ。
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