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強制連行時空旅行(双星の陰陽師R-20)

第26章 世の中大概金があれば上手くいくもんや。


ヴンー





先に飛ばされた理奈は・・・






理奈「っく・・」




高い崖の上で顔をしかめる。


理奈「超臭い!生ゴミ?生ゴミなの?ってか・・たぁまや~!!!!!」

巨大な穢れとの闘いを初めて見た理奈は興奮していた。
10人程度の人が巨大な穢れと闘っている。


ヴンー


憲剛「理奈ぁっ!!!!!って。・・え?」

慌てて入ってきた憲剛が呆気にとられる。

憲剛「なんだよ。お前呪胞放出出来んのかよ?!・・ってしてねぇじゃねぇか!!」

憲剛が焦る。

理奈「呪胞?」

憲剛「禍野は呪胞がないと普通だったら今頃灰になってんの!・・あんたほんとに人間か?」

憲剛が首を傾げる。

理奈「失礼なっ!!れっきとした人間だろ!!」

憲剛「しかし元気そうで良かった。・・何かあったら俺の身もあぶねぇからな。でもなんで入った?」

理奈「解んない。呼ばれたような。体が言うこと効かなくなって。・・・今は大丈夫だけどね。」

手や足を動かしてみせる。

理奈「でもここじゃないんだよ。ここなんだけど、ここじゃない。みたいな。」

理奈も首を傾げた。

憲剛「妲己の影響か。」


「ほんなら有馬様に頼んで任務来たらええんちゃいますのぉ?」

扇子で口を隠しながらにこにこと近づいてくる。
いつの間にか敵は消え、こちらに気付いた二人が来たのだ。

理奈「グワッ!!!!!」

「がっはっは!!おっきくなったなぁ!」

理奈「?!?」

いきなり抱き上げられ、たかいたかいをされれば混乱する。 

憲剛「ああ。・・会ったのは全部一方的だったもんな。あれが御幣島すばる。で、こっちが五百蔵鳴海。」

理奈「・・ども。」

鳴海「ああ!よろしくな!!」

すばる「いやぁ、今回会うの3回目やけどやっぱりかわいらしなぁ~。」

鳴海から取り上げ抱きしめる。

理奈「なにこれハーレム?両手に花?」

すばる「あぁ~ん。そんなん言うやなんて食べとうなってくるやないのぉ~。」

ヌイグルミの様にぶんぶん振り回される。足が着いていない。

すばる「・・それにしてもほんま平気なんねぇ。有馬様に特例出してもろたらええんとちゃう?」

憲剛「まぁ。報告はしねぇとな。」

皆真剣な顔でこちらを見る。正直居心地が悪い。
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