第9章 乱離骨灰【ラリコハイ】
ぐったりと弛緩したの薄く開いた口元とひくつく秘部からは、とろとろと白濁が零れ出している。
その様が『二人の男に同時に注がれた』のだという事実を明白に表していて、俺の薄汚い劣情がまた頭を擡げ始めて仕舞う。
「……立てるか?」
吐き出した後、褥を離れていた信長様が水を張った桶を手に戻って来た。
差し出された信長様の手を取ったはゆっくりと立ち上がり、その逞しい胸に寄り添い身を預ける。
「貴様の身体を清めねばな。」
信長様は桶に入っていた手拭いを絞ると、の口元をやんわりと拭い始めた。
それに准う様にもう一枚在った手拭いを取って、俺はの下半身から清める。
信長様が吐き出した白濁が残る内腿を拭ったものの、それは次々との中からとろとろと伝い漏れて来て終いが見えない。
「、力を抜いていろ。
……掻き出すぞ。」
俺は右手の人差し指をの秘部に下から差し込み、中を探りながら残っている物を圧し出してやる。
の口と頬を穢した俺の白濁を信長様が始末して、信長様がの中に吐き出した白濁を俺が掻き出しているとは……何とも不思議な現象だ。
ここ迄来て仕舞えば、俺達三人の間にはもう禁忌など何一つ無いのではないか?
そう思える事が、何故だか俺には堪らない程に誇らしかったのだ。
ぽつぽつと音を発て畳に落ちた白濁も残らず拭い、もう残留してはいないだろうかとの中を優しく擽った時、俺の頭上から聞こえる微かな水音に気付く。