第14章 Amore
顔を近づけると、しょーちゃんがゆっくり目を閉じた。
しょーちゃんが俺とのキスを待ってくれているこの状況に、胸が高鳴る。
今いきますよ~。
心の中でしょーちゃんの赤くてぷっくりした唇に、そう呟いた。
俺も目を閉じて。
ん~…
ぷちゅっ。
俺の唇としょーちゃんの唇が重なった。
しょーちゃんの唇って、どうしてこんなに弾力があるんだろう。
その感触を確かめるように、角度を変えてキスを味わった。
「んっ…」
「はぁ…」
お互いの漏れる息まで快感なんてさ。
しょーちゃん、すごいね。
唇を離すタイミングがわからなくなって目を開けてみる。
そしたら、しょーちゃんとバチっと目があって。
ちょっとびっくりして頭を引いたら、自然と唇が離れた。
しょーちゃんの潤んだ瞳。
しょーちゃんの紅潮した頬。
しょーちゃんの濡れた唇。
しょーちゃんの息づかい。
こんなしょーちゃんの姿なんて、他の人には絶対見せたくないって思った。
それと…
まだまだ俺の知らないしょーちゃんの姿を知りたくなった。
ベッドに移動して腰かけると、直ぐ様しょーちゃんの唇に貪りつく。
「ちょ、あ…ん…」
しょーちゃん。
俺たちさ、あの緑と赤みたいにさ、交わりあってもいいんだもんね。
しょーちゃんもウキウキしたって言ってたもんね。
「あいば…く、ん…」
しょーちゃんの掠れた声に導かれるように、ベッドに体を沈めた。