第14章 Amore
仕事後は、俺のマネージャーが運転する車にしょーちゃんも一緒に乗って、俺の家に向かった。
車内から見える街並みは、右を見ても左を見ても、緑と赤がいっぱい。
隣に座っているしょーちゃんと顔を見合わせてはクスッと笑って、二人だけの喜びを分かち合った。
家に着き、ちょっと緊張している面持ちのしょーちゃんの手をとってソファーに向かう。
俺に手を引かれてトテトテッと歩くしょーちゃん。
うわっ。
櫻井翔が…櫻井翔がだよ?
クリスマスカラーの靴下でトテトテッだよ?
もう、何でそんなに可愛いのかな。
ソファーに座っても、お互いに手は離さなかった。
「やっぱりさ、緑と赤でいっぱいだったね」
「うん」
「綺麗だったね」
「うん、綺麗だった」
「俺たちの…俺としょーちゃんの色だもんね」
「うん。俺と相葉くんの色」
「色がさ、交わりあってたね」
「うん」
「だからさ、俺としょーちゃんも…交わりあいませんか?」
「…はい」
もう、ドキドキなんてものじゃない高揚が身体中に広がっている。
「まずはさ、キスからしようか」
「…確認なんかされたら恥ずかしいよ」
その言葉どおり、しょーちゃんが俯く。
でもさ、しょーちゃん。
「そんな反応されたら、妙にそそられるんだけど」
「そそられるって…」
またまた恥ずかしそうにモジモジしているしょーちゃん。
俺はその顎に手をかけた。