• テキストサイズ

僕らの時間【気象系BL小説】

第2章 Bittersweet A×M


(Aサイド)

収録が無事に終わり楽屋に戻ってきた。

それぞれ次の仕事に向かい、今は俺と松潤の二人きり。

だけど朝と違い、松潤の表情が曇っている。

そういえば、楽屋に入る時は顔が赤かったな…。

「松潤、具合悪い?今日はやめとく?」

そう聞くと首を横に振る。

「本当に大丈夫なの?」

今度は首を縦に振っていて。

うーん…どうしようかな…。

「あのね、もし良ければなんだけどね、体調が悪くなっても体を休められるようにさ、ウチで…家飲みにする?」

すると、ぱあぁっ…って笑顔になってきて。

「行く。行きたい、相葉さんの家。」

「じゃあ…食べるもの買って帰ろ?」

「うん!」

うん。松潤が元気になって良かった。

でも、なんでかな?

今日は妙に可愛いんだよなぁ。



マネージャーに話をして、今日は松潤も一緒に俺の家まで送ってもらった。

お酒とつまみを口にしながら、仕事の話や思い出話を沢山して。

気づいたら日付を跨いでいた。

松潤はまだそんなに酔ってる感じではないけど、表情はポワンとしている。

そんな松潤を一人でタクシーに乗せるのは危険だ。

そう思った俺は、ある決断をした。

「あのさ…今日はもう遅いからさ、ウチに泊まってく?」

「あ、あの…もう1回言って?」

「今日は泊まっていってもいいよ」

「ほ、本当にいいの?泊まっても」

「いいよ。1人で帰すのは危険だし」

俺がそう言うと、松潤は悲しそうなそれでいて怒っているような表情をした。

「えっと…松潤…?」

「それだけ?」

「えっ…?」

「泊まってっいいって理由…それだけ…?」

本当はそれだけじゃないけど…松潤に引かれないかな…。







/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp