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僕らの時間【気象系BL小説】

第2章 Bittersweet A×M


(Mサイド)

相葉さんと見つめあうような状況になっていたら、何か言いたげにしているのがわかった。

だってさ、目が泳いでるんだもん。

思いきって声をかけてみたら、相葉さんが話し始めたところで

“ポーン”

降りる階に着いてしまった。

でもやっぱり何を言おうとしてたのか気になって…

詰め寄ってみたら、相葉さんはこう言ったんだ。

「仕事終わったら時間ある?」

…それってお誘いだよな。

相葉さんが誘ってくれたって思ったら嬉しくて嬉しくて。

「あります、あります」

なんて興奮ぎみに返事をしちゃった。



静かにしていたら心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかってくらいドキドキしてて。

だから会話が途切れないよう、楽屋まで何かしら話をしながら歩いていた。

楽屋の目の前に来たところで、前にいる相葉さんのシャツの裾を咄嗟に掴んでしまった。

「約束…楽しみにしてる」

そう言った自分が恥ずかしくて…照れ隠しするように相葉さんの横をすり抜けて楽屋に入った。

「みんなぁ、おっはよう〜」

なんて。

普段の俺なら絶対しないような、めちゃめちゃテンションの高い挨拶なんかしちゃって。



恋してこんな風になる自分…初めてかも。

相葉さんに引かれてないかな…大丈夫かな…ちょっと心配になってきた。









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